Add 機械仕掛けのホムンクルス

 あとがきにあるとおり、原題は「撲滅 ヒューマニズム!」でした。個人的にはすごく気に入っているんだけどなあ。だめなのか、撲滅。何が悪い、撲滅。
 というわけで、「ヒューマニズム」という言葉を徹底的に馬鹿にすることがコンセプト、というとんでもない話になりました。まだまだ自分の中でも固まりきらない部分がありますが、それだけは最後まで貫こうと思ってます。
 人間賛歌や人間であることの肯定、受容はそれこそあらゆるジャンルでさんざん書き尽くされているので、まあ少しくらいはそれ以外のスタンスからかかれる話があったっていいかな、と。常に「本当にロボットがこの世に存在していたらどうなるか」を意識しつつ書いています。
 「『血の通った人間』が差別語」「だって、それが、人間なんだから!」などは書いてて面白かったです。

 

以下、キャラクター解説などを

ミナヅキ=コウ
 担当氏の「何か大きな制約を!」という指示によってとんでもない制約を心身両面に背負わされた可哀想な人。恨むなら担当氏を選んでください。僕を殺してもきっとあなたが救われることはありません。典型的な「少年」とそうでない部分のバランスに色々悩んでいます。そこが面白くもあります。「マンガの法則」はどうなんだろう。受けているのかいないのか。
 
アイリーン=アイリス
 当初、彼女の名字は「アシモフ」でした。分かる人だけ分かってください。
 ある意味ありがちなキャラであればこそ、その描写には気合いを入れてみたつもりです。2巻変化していくことは彼女にとって幸福なのか否か。それはこの物語における大きなテーマの一つです。
 ちなみに最初から2巻でああなると予定して名前をアイリーンとしたわけではありません。2巻の展開を考えている間に「実は都合よくそういう名前だった」ことに気がつきました。かなりギリギリまでアイリーンという名前は変更指示が出ていて、正式にOKが出たのは2巻の展開が決まってからでした。 

アマバラ=ミナ
 移動するスペアパーツ一式という設定は個人的にも気に入っています。担当さんからの指示もメーテル。椋本さんが本文読んで思い浮かべたイメージもメーテル。なぜにそんなにメーテルなのか。むう。まあ、僕自身聖母的なイメージはもっていたので、メーテルという連想はありなのでしょう。
 企画段階の名前は「ミーナ=アイザック」でした。アイリーンとセットですね。
 それ以前のもっと原案段階では男性でした。
 ……男同士身体を共有する……設定変更でよかったのかな。

カレル=ラウディス(T、U)
 この物語の裏の主人公です。ある意味コウが死んでも世界と物語は何事もなく動いていくけど、カレルに死なれるとすごい困ります。特にUは純粋な意味で人間ではない、出産を経ずして生まれた彼こそは本当の意味での人間仕掛けのホムンクルス。かつて錬金術師たちが現在を精算するために作り出そうとし続けた存在であるのかもしれません。
 なお、企画段階で、彼の名字は「チャペック」でした。

カレン=ラウディス
 当初はもっと性格が別方向に飛んでました。それが担当さんにはあまりお気に召さなかったようで今のような性格になりました。今では気に入っています。コウについで作者により不幸な目にあった人ですね。ただ、もう少し天才らしさを全面に出せたらなあという部分ではちょっと心残りがあります。

ルシア=ストライル
 実はかなりのお気に入りです。これはいわゆる「ツンデレ」にはいるのかな?

レイン=リュミット
 やはり作者のおかげでかなり不幸な目に遭ってしまった人。それでも、最期の瞬間には幸福だったと信じたいです。

 

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