Add 機械の息子
2005年02月末発売の隔月刊行スニーカーに掲載された短編です。
同時発売される二巻の販促として書きました。記憶に残っているのは、
「長編未読の方にも世界を知ってもらうことを第一に考えた」
「ものすごい時間的にギリギリだった」
ことの二点でしょうか。上述の通り、長編二巻と同時刊行だったため、本当にスケジュールがカツカツだったのを覚えています。
また、あんな目に遭うのかなあ。怖いなあ(遠い目
「長編未読の方にも世界を知ってもらうことを第一」という目的から生まれた「車の誘拐」でしたが、書いてみると結構色々面白かったです。ページ数に囚われずもっと色々買いて見たいとちょっと心残りだったりもします。
以下、キャラクター解説などを ミナヅキ=コウ
短編初出ということで、再登場です。とりあえず、長編をはじめて読んだ人にも意味がわかるようにということで、この人の設定も逐一描写しなおしです。不定期掲載なので、この次の短編でも同様の設定、「コウの過去」「アフェクティッドであること」「無機人の歴史」などを逐一書いてます。今後も掲載は不定期なので、毎回書くことになりそうです。それで短編集でたら、さぞうざったいんだろうなあ。やれやれ。
アマバラ=アイ
コウと同じく短編初出ということで。誘拐犯の幹部の足を踏んづけるシーンはもう少し冷酷に書きたかったのですが、それがやや心残りです。
アマバラ=リン。
同じく短編初出ということで。いきなりアイに「わーいうれしいなっ♪」とか言わせてギャップを狙おうかとか思ったこともありますが、結局現状のような形になりました。長編読んでない人には驚きにならないですし、今の形が結局正解だったのでしょうね。
アマバラ=ミナ
ほとんど出番がなかった割りに、一番扱いに困った人です。「車の誘拐事件を書こう」と考えて、「お、いい感じ!」と思ってから、はたとこの人の存在に気がついて、扱いにすこぶる悩みました。なぜって、この人がコウたちの側にいたら、それだけ犯人筒抜けですからね。推理小説の鉄則に「超能力を介在させてはならない」ってありますが、それをまざまざと感じた出来事です。今更ながらに痛感してます。この人の能力強力すぎる……
マツオカ=ハレト、サナエ
普通のお互いを思いあう親子という側面を書くと同時に、ただの親子ではない異常さや歪みも書ければ思ったのですが、まだまだですね……
サワダ=ユウイチ、キジマ=ショウジ、タナカ=ソウジ
容疑者三人集。名前は本当に適当です。とりあえず、タナカはそこそこ書けた気がするんですが、キジマと澤田については心残りです。犯罪者の心境とかもっと書きたかったんですが、ページの都合で泣く泣く削除しました。
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